ごめんね、諦めきれないよ。
この時間に

登校する不良は居ないと思ってた。

結構いるんだなあ。

なんて考えていると、

一人の茶髪に青メッシュが入った

可愛らしい男の子が

話しかけてくる。

「ねえ!君、転入生?」

「……コクン」

「そっか、そっか!どこ行くの?」

「………理事室」

「じゃあ、案内してあげるよ!

僕は凪。よろしくねっ!」

よろしくなんて、するつもりは無い。

「…華楽 神居(からく かむい)

案内……いい…です。

……ありがと」

「あ!いかないで!

って、足はやっ!?」

凪ってやつを振り切り

理事室へ急いだ。
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