琥珀の奇蹟-MEN-
隆弘①
今日は、朝から全くツイてない。
目覚ましが鳴らず、電車に乗り遅れ、大事な会議にも間に合わず。
挙句に、終業時間ギリギリになって、後輩の発注ミスが発覚。
定時上がりで帰るつもりが、早々に残業が確定した。
『主任、俺のミスで、ホントすみません』
今年3年目の白石が、この世の終わりのような悲壮感を漂わせ、今日何度目かの頭を下げる。
『なんだ、まだ何も終わってないぞ』
『…確かにそうですが…』
『さすがに気にするな…とは言えないが、先方も今日中に物が届けば良いって言ってくださったんだ。それをクリアして、次に繋げよう』
努めて明るく背中を叩く。
クレームが入ってすぐ、白石と相手方の本社まで出向き、謝罪をして、本日中に約束の個数分製品を収める約束を取り交わし、自社に戻ってきた。
これから、先に動いてくれているメンバーと合流し、該当の製品を必要数探して手配しなければならない作業が残っている。
落ち込んでいる時間はない。
目覚ましが鳴らず、電車に乗り遅れ、大事な会議にも間に合わず。
挙句に、終業時間ギリギリになって、後輩の発注ミスが発覚。
定時上がりで帰るつもりが、早々に残業が確定した。
『主任、俺のミスで、ホントすみません』
今年3年目の白石が、この世の終わりのような悲壮感を漂わせ、今日何度目かの頭を下げる。
『なんだ、まだ何も終わってないぞ』
『…確かにそうですが…』
『さすがに気にするな…とは言えないが、先方も今日中に物が届けば良いって言ってくださったんだ。それをクリアして、次に繋げよう』
努めて明るく背中を叩く。
クレームが入ってすぐ、白石と相手方の本社まで出向き、謝罪をして、本日中に約束の個数分製品を収める約束を取り交わし、自社に戻ってきた。
これから、先に動いてくれているメンバーと合流し、該当の製品を必要数探して手配しなければならない作業が残っている。
落ち込んでいる時間はない。
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