俺様社長ときゅん甘同居
そんなふうに車内で考え事をしているうちに車が止まる。
時間にして15分ぐらい。
ついた場所は、某ファストファッションブランドのお店。

「俺が色々買ってやっても良いんだが、現状そうされるのはお前が嫌がりそうだからな。それを考えてここに来たが、どうする?俺が買ってもいいなら、この隣のセレクトショップに連れてくが?」

そう言われてハッとした。

「もちろん、色々買うならこっちに決まってます!シンプルだけど着心地良いですしね!」
「そう言うと思った。じゃあ、買って来い。お泊まりに必要な物だから、着替え二日分くらいだな」

そう言われたので

「ホントに、この週末返す気ないんですね?」
「やっと掴んだところだからな。離す気ないって言ってるだろ?」

クスッと言われたので

「分かりました。そう、遅くならずに戻ります」
「おう。行ってこい」

そう言って、わしゃわしゃと髪を撫でられる。

「もう、これから買い物行くのに!グチャグチャじゃないですか!?」

すこし怒ると

「ごめん、ごめん!大丈夫、晶子はどんなでも可愛いよ」

そんなことを言って私をあたふたさせる歳上の男。
隠さない気持ちは言葉にも態度にも現れていて、私を揺さぶるには充分だった。
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