俺様社長ときゅん甘同居
そして、止められた車から降りて馴染みのある某ファストファッションブランドのお店に入る。

ここはカラーバリエーションの豊富なお店なので、気に入った商品は色違いで買ったりもする。
持ちもいいし、ファストファッションなので値段もお手頃。
重宝しているお店だ。
その店内で、まずは下着を見る。
ここの下着も侮れない。
飾り気は少ないものの体へのフィット感は素晴らしいのだ。
その下着を2セット入れて、肌着には夏向けになってきてる素材のキャミソールも2着。
明日明後日用に、春物ニットやカットソー、スカートにレギンスパンツ等をカゴに入れていく。
最近買い物に出てなかったので、そこそこ普通に欲しかったものを入れていく。
最後のルームウェアに来た頃

「晶子、ルームウェアは要らない。そこまでで大丈夫だからレジに行くぞ」

そうしてあれ?と思ううちにかごを持たれてしまう。

「砂川さん!」

止めようと声をかけると

「違う。そろそろ名前で呼んで。ほら拓って呼んでみろ?」

そう甘い顔して強請られる。
その破壊力に、私は口ポカンだ。

「た、た、拓さん・・・」

なんで、名前呼ぶだけでこんな恥ずかしいの。
でも、呼ばれた拓さんを見上げたら。
あれ?拓さん少し赤くなってる。

「うん、すっげー良いわ。晶子、これからずっとそう呼んで」

そう甘い笑顔を浮かべて、私の耳に口を寄せてお願いしてくる。
< 25 / 101 >

この作品をシェア

pagetop