俺様社長ときゅん甘同居
そんな喫茶店シャロームは私たちデザイン事務所の皆が寄ることの多い店。
ほら、今も私と翔子ちゃんがランチしているとお店のドアをくぐってきたのはチーフの砂川さんだ。

「お、お前達も来てたのか。混んできてるな、相席でもいいか?」

そう聞かれて

「構いません、晶子さんもいいですよね?」
「えぇ、どうぞ」

そう答えると砂川さんは荷物が多いからか、ベンチ席の方に座っていた私の隣に来る。

「すまんな、ホットサンド今日のはどうだ?」

私の手元を覗きながら聞くので

「今日のも美味しいですよ。今日のお肉はチキンの香草焼きが入ってますから、ボリュームもありますよ」

そう伝えると

「それじゃあ、そのセットとナポリタンだな」

そうして注文を済ませたこの美魔王様、引き締まったいい体型してるのに大食いである。
食べた物はどうなってるのか。
年代的に所長みたいになっててもおかしくないのに、この美魔王様はほど良く筋肉のついた均整のとれた体型だ。
ほんと、天は二物を与えずって言うのにそれはこの人には当てはまらない。
全くもってすごい人である。

「伊藤、お前最近ちゃんと休んでるか?ここの所仕事に集中しすぎじゃないか?」

この人は人の上に立つだけありよく見ている。
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