俺様社長ときゅん甘同居
「じゃあ、帰るぞ」
「え?拓さんの家ですか?」
「ここじゃ、一緒に寝るのに狭い」

まぁ、私のベットはシングルだから狭い。
二人で寝たらギューギューだ。
それに比べて拓さんの家のベットはクイーンサイズ。
広い寝室にドーンと置かれてる。
それでもスペースが余るのだから各部屋広々である。

「詰めるだけ詰めたし、あとはまた前日に来ればいいだろ?それなら、もううちに住めばいいだろ?」

確かに生活には困らない。
今日ここに来て貴重品もまとめた。

拓さんとは一緒に居たい。
断る理由は無かった。

「うん、行く」

ぎゅっと抱きつけば、ちゃんと返してくれる。

「おう、もう俺の家じゃなくて俺らの家だから。晶子が帰るのは俺の所な?」
「はい!」
「はは、元気良すぎだろ?」

そう言いつつも、その顔は色気を纏っていて、少しのあいだ、私は拓さんから受ける甘いキスに酔いしれていた。

「ここまでだな、我慢出来なくなる」
「ふふ、そんなに我慢しなくても。私も拓さんもいい歳ですよ?」
「俺はこうと決めたら譲らないの!」
「仕方ないですね、じゃあ帰りましょ?」
「あぁ、帰るか」

そうして、早々に引越し準備を進めてこの日も少し遅くなりながらも夜景の綺麗なあの部屋に帰ったのだった。

< 60 / 101 >

この作品をシェア

pagetop