俺様社長ときゅん甘同居
微笑み合って、ゆっくりとお茶を飲んだ。

「じゃ、片付けたし明日用に服でも買いに行くか?」
「この間から沢山買ってくれてるから大丈夫!綺麗めも沢山かってくれたでしょ?!」

隙あらば私にものを与えたがるのは、よくないと思う。
買い物に行けばあれも!これも!と似合う似合うと言っては買うのだ。
既にクローゼットには結構な量の服やカバンが入っている。

「じゃあ、婚約指輪と結婚指輪見に行こう!これは必要だろ?」

ニヤッとした顔をしていうので

「それは、拒否出来ないわね」
「だろう?サプライズも考えたが、俺は晶子と選びたくなったから一緒に行きたくてな」

隣に座り髪を撫でながら言われて、私は彼の肩にトンッと頭を預けた。

「別に高くなくていいの。マリッジリングはシンプルなお揃いのリングが欲しい」

そう、普段なら言わないようなこと。
私なりに素直になって言ってみた。
それは若かりし頃に結婚に憧れていた頃に思い描いていた物。
相手もいないし、出来ないからすっかり忘れていたけれど。

「そうだな、エンゲージと重ねて付けれるのにしようか?」
「うん!」

そうして、土曜日の予定は一気に変わり。
二人でお出かけする事に。

目的はエンゲージとマリッジリングを買う事。
ドキドキしつつも嬉しくて高揚した気分の私はいつになくニコニコとしていたようで。

「そんなに嬉しそうだと、見ててこっちも気分がいいな。ほんと、晶子は可愛いな」
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