俺様社長ときゅん甘同居
ちょうど赤信号で止まった隙にサッとキスしてきた拓さん。

「もう!運転中に!」

照れくさくてツンとした言葉しか返せない。
これじゃちっとも可愛くない。
この歳で可愛いも何もないけれど・・・
チラッと見れば

「ほんと、晶子は可愛いな」

頭を撫でて、運転を再開する拓さん。
どうやら、私が照れたりしてツンと返したって分かりきってるのか拓さんは大丈夫みたい。
随分と私は拓さんに甘やかされている気がする。

「ねぇ、拓さん?」
「ん?なんだ?」
「拓さん、私に甘すぎじゃない?」
「まぁ、そうだろうな。それに慣れて、それ無しでは嫌だとなれば離れてかないだろうとか、結構考えてんだよ」
「な、そんな罠みたいにしなくても。私多分自覚する前から拓さんが好きだったと思う・・・」
「うん、ありがとう。でもな、俺のが歳も上だしさ。お前甘えるの下手なタイプだろ?そんなお前が安心して甘えられる存在になれたらって俺の欲だな」

拓さんがそんなに色々と私の事を考えてたとは思わなかった。

「私に甘えられたいの?」
「そうだな、甘えられたいし頼られたいんだ。俺のところは絶対的に安全で安心して居られる。そんな晶子の居場所になりたい」
「私も拓さんのそんな存在になりたい。私も拓さんの居場所になりたい」
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