俺様社長ときゅん甘同居
何をもって言っているのか分からないが、コクンと頷けば
翔子ちゃんはとりあえず納得という顔をした。

しかし、それを見ていた隣の砂川さんは今度は顔を顰めている。

どんな表情でも美形は損なわれないんだな。
目の保養だわ。
そんな感じで黙々と食べていると

「三木、邪魔するなよ？」
「あら、邪魔はしませんよ？私はいつでも晶子さんの味方なだけです。ただ、強引なのは許しません。けど、このままだとどうにもならなさそうですね」

クスッと笑いながら言う翔子ちゃんに、苦虫を噛み潰したような顔をして

「大きなお世話だ！」

まるで仕事の時のように、怒るので思わずビクッと肩を揺らしてしまった。

「すまん、驚かせたな」

そう言って謝りながら、またご飯に戻る砂川さん。

「三木、事務所に帰ったら覚えてろ？嬉しい仕事をたんまりやるからな」

ニヤリと笑う姿は綺麗なのに、黒さまで垣間見えた。
それに慌てたのは翔子ちゃんだ。

「まさか、そこで仕事出します？！この、鬼上司！！」
「なんとでも言え。仕事は仕事だ。良かったなぁ、これからたんまり仕事漬けになれるぞ？」
「仕事は好きだけど、仕事漬けはイヤー！」

こうして、たまに事務所でも見る光景をランチでもしている二人を眺めながらホットサンドを完食する。
仲良しだなと見守りつつ過ごしたランチタイムだった。

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