俺様社長ときゅん甘同居
お店に入ると場所柄か高級感溢れる仕様。
さすが高級ブランドが並ぶ界隈なだけある。

「ほら、ゆっくり見ろ?」

指輪の並ぶショーケースのところに行くと、そう言ってきた拓さん。
中には色んな形のリングにダイヤやルビー、サファイアなんかもある。
エンゲージリングは王道でダイヤかなと思いつつ見ていると

「いらっしゃいませ。どんなものをお探しですか?」

店員さんが声を掛けて来た。

「結婚することになりましてエンゲージリングとマリッジリングが見たいんです。エンゲージはダイヤは小ぶりで、台座が少し凝って可愛らしい感じのってあります?」

サラっと拓さんが店員さんに伝えてくれる。

「いくつか御座いますので、ただいまお出ししますね」

そう店員さんは言うとビロードのトレーに三つほど指輪を載せて見せてくれた。

「台座が凝ってて小ぶりのダイヤ付きだとこの辺りになります。お客様、指輪のサイズ確認よろしいですか?」

そうして、私は左手を出しリングサイズを測ってもらう

「お客様ですと、7号がよろしかと思います。ちょうどこちらが7号になりますので、お試しください」

出されたのは蔦に葉が所々にある台座の中央に花がありそこに小ぶりのダイヤが付いているという。
少し変わったデザイン。
でも可愛い。
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