俺様社長ときゅん甘同居
「ほら、もうこの二人は雰囲気的に夫婦よ」
「やりとりがすっかり板についてるわね」

そう言われて、少し照れくさくなってしまった。

「あの拓兄さんがこの人と決めたんだ。砂川家は諸手を挙げての歓迎だよ」

ニコッと笑って言ってくれたのは拓さんの弟で、ご実家を継いでいる涼さんだ。

「ありがとうございます」

改めて感謝の意を伝えると

「そんなに畏まらないで。義姉さんだけど、年齢的には妹が出来たみたいで僕も嬉しいから。今日は来れなかったけど舞花も喜ぶよ」

そう、涼さんの奥さんの舞花さんは現在3人目を妊娠中。
悪阻が強いらしく現在はお手伝いさんについてもらってお家で療養中だという。
落ち着いたらご挨拶に行こう。

義姉さん達の旦那様も今回は都合が合わずで不参加だ。
私の弟も仕事があり不参加。

ただ、集まった両家の親族はすっかり打ち解けて仲良くなっている。
その姿にホッとした。

「そうそう、お式はどうしましょうね?」
「そうですね、そちらは招待客多くなります?」
「拓は、別会社で働いてるからそこまで大きくしなくても出来ると思うぞ」
「それなら、会場は二人に好きに選んでもらいましょう」

等と両家親が式について話し始めた。

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