俺様社長ときゅん甘同居
「そう、綺麗なお庭のついたレストランを貸し切って、ガーデンウェディングにしたら子ども達がはしゃいで遊んでも何も問題ないでしょう?」
「そうだな、それは楽しそうだ」
「だから、やるならこじんまりとした式とパーティーって形がいいと思って」

このやり取りを聞いて

「そうねぇ、翔馬も龍斗もやんちゃ盛りだしね」
「うちの孫達も、下の方は大人しくしては居られない年代だわ」

両家の母達は孫をたまに面倒見ているし、子育て経験から分かるのだろう。
義姉達も子育て経験者だ。
小さい子がじっとしてられないのは分かっている。

「晶子さんの案が現実的だな」
「どうやら、そのようですな」

父親たちも納得してくれた。

「正直、ホテルでチャペルでの式と宴会場での披露宴だと舞花にはキツいかもと思ってた。晶子さんの提案はうちとしても助かる。だから会場探しで迷ったらいつでも言ってね?これでも社長だから、そこそこ顔広いんだ」

そう涼さんも笑顔で返してくれて、両家の親が暴走しかけた式については目処が立ち落ち着いた。

「いいお嫁さん貰えて良かったわね、拓」
「ほんと、大事になさいよ!」

そんな言葉をもらいつつ、両家の顔合わせは無事にお開きになったのだった。
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