俺様社長ときゅん甘同居
そうして、控え室が静かになった頃。

「そろそろお時間です。会場へ移動お願いします」

スタッフさんが呼びに来てくれたので、私と拓さんは会場へと移動した。

会場には、親族と所長と詩織家族に翔子ちゃんに柏木くん。
拓さんの友人と私の友人が数人のアットホームな感じに元気な子どもたちの声。

神父さんに来てもらい、結婚の誓のあと指輪の交換と誓いのキス。
子ども達がキャーキャー言う暖かくも楽しい雰囲気でお式が済み、お庭に移ってガーデンパーティーに切り替わる。

すると、翔子ちゃんや詩織に所長が側に来た。

「晶子さーん!おめでとうございます!!」
「翔子ちゃん、ありがとう」
「もう、ホント綺麗です!!」
「晶子、良かったわね!」
詩織と翔子ちゃんに囲まれて話していると

「拓、良かったな。長年の片想いがようやく実を結んで」

と言う言葉が聞こえてビックリして振り返る。

「和樹さん!!」
「今日なんだから、いいだろ?」
「和樹さん!」

そんなやり取りのあと、ビックリすることを明かされた

「実はな、拓自身は自覚してなかったが晶子ちゃんがウチに入社した時から拓は晶子ちゃんが好きだったんだよ」
「えぇ?!」

それを聞きつけたのは私だけではなく

「やだ、拓ってば、こんなに時間かけて」
「とんだヘタレね」

義姉さん達が容赦なくズバズバと言う
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