お前の可愛さ独占したい
「香奈そんなに暗い顔して大丈夫???」
「ん?」
机に寝そべっていた私は顔を上げた。
すると、不思議そうにケータイをいじりながら見てくる親友の月美ちゃん。
月美ちゃんはいいなぁ。
毎日、ラブラブイチャイチャとメールやら。
私も恋したい。彼氏ほしい。
なのに……
「る、月美ちゃーん‼」
「えっどした?」
驚き、ケータイを落としそうになった月美ちゃんは慌ててキャッチした。
ケータイ……(苦笑い)
それより‼
「聞いてよ……うぅ……」
「香奈が聞いてほしいことって珍しいわね~」
興味津々でケータイから目をはなした。
月美ちゃんにしか、こんなこと話せないよ。