それでも、幸運の女神は微笑む
「おはよう!」
ムムは食堂の奥へと進み、カウンター脇にある扉から厨房へ。
食事時を過ぎた厨房では、大量の食器類を洗う人々に会釈をしたりされたり声をかけたりかけられたり。
そうして、厨房にひっそりとあったドアからこの棟を出る。
その後、目の前にあった別の棟のドア・・・の横に立っている騎士らしき人にご挨拶。
「ケルン様、お勤めお疲れ様です。
ありがとうございます」
「いえいえ!ムム殿こそ、いつもお疲れ様です!
そちらのお嬢さんは?」
「愛し子様がお連れになった子です。
アサヒ、彼は騎士ケルン・・・シェイ・ヴィオ・ケルン子爵令息でございます」
「ひょ?
いとおこさまぎゃおててちゅないだこ?
旭、かおはきさまるん・・・しえいっ、びーる、げろんっししゃもれいこでござます?」
「へ?」
「アサヒ、ほとんど全ての発音が間違ってます」
「じゃっ!?」
目を白黒させる騎士様。
淡々と答えるムム。
また発音を間違えたみたいだ。
がっくし。
うなだれる私の頭をぽんぽんとムムが撫でてくれる。
ううう・・・年上なのにふがいない。
「アサヒ」
「びゅん?」
すいっとムムの手が傍らに立つ騎士様に向けられる。
「シェイ・ヴィオ・ケルン」
「しえいっ・びーる・げろん」
「・・・申し訳ございませんケルン様。
アサヒはかなりここの言語の発音が拙いのでございます」
「すみませんでした!」
軽く頭を下げたムムにならって頭を下げた。
名前を間違えてしまった人に謝罪の言葉を言う。。
鬼教師アイナに教え込まれたので謝罪の言葉は完璧だ。
・・・切ない!!!
食事時を過ぎた厨房では、大量の食器類を洗う人々に会釈をしたりされたり声をかけたりかけられたり。
そうして、厨房にひっそりとあったドアからこの棟を出る。
その後、目の前にあった別の棟のドア・・・の横に立っている騎士らしき人にご挨拶。
「ケルン様、お勤めお疲れ様です。
ありがとうございます」
「いえいえ!ムム殿こそ、いつもお疲れ様です!
そちらのお嬢さんは?」
「愛し子様がお連れになった子です。
アサヒ、彼は騎士ケルン・・・シェイ・ヴィオ・ケルン子爵令息でございます」
「ひょ?
いとおこさまぎゃおててちゅないだこ?
旭、かおはきさまるん・・・しえいっ、びーる、げろんっししゃもれいこでござます?」
「へ?」
「アサヒ、ほとんど全ての発音が間違ってます」
「じゃっ!?」
目を白黒させる騎士様。
淡々と答えるムム。
また発音を間違えたみたいだ。
がっくし。
うなだれる私の頭をぽんぽんとムムが撫でてくれる。
ううう・・・年上なのにふがいない。
「アサヒ」
「びゅん?」
すいっとムムの手が傍らに立つ騎士様に向けられる。
「シェイ・ヴィオ・ケルン」
「しえいっ・びーる・げろん」
「・・・申し訳ございませんケルン様。
アサヒはかなりここの言語の発音が拙いのでございます」
「すみませんでした!」
軽く頭を下げたムムにならって頭を下げた。
名前を間違えてしまった人に謝罪の言葉を言う。。
鬼教師アイナに教え込まれたので謝罪の言葉は完璧だ。
・・・切ない!!!