それでも、幸運の女神は微笑む
「あれ、ボルダさん帰ってきてたんだ」
「マクミラン商会はどうだって?」
「それよりこの可愛いお嬢さんについて知りたいですねぇ」
「「可愛い?」」
「可愛いでしょう?ここに単身乗り込んでくるなんて」
「あー」
「まぁ」
ふわふわ笑うおじさんに、ロイとロッチェが視線をそらした。
ねぇ、なんで二人してあらぬ方向を見てるの?
おじさんの笑顔ふわふわしてるのに、なんでか冷や汗が浮かんだんだけど、これ如何に。
私は浮かんだ冷や汗を吹き飛ばす勢いでぶんぶん首を振った。
爪を突き立てようとしていた両手を引っ込めて、おじさんに向き合った。
「わたしは旭・戸田です!
どーぞよろしくおねがいいたします!」
「これはこれは、ご丁寧に。
私はボルダです。お嬢さんはどちらの者ですかね?」
「ぶるどぅあ」
「ブルドゥア?どこです?」
「ボルダって言ったらしい」
「・・・・・・おや」
ラギアが何か言った言葉に、ボルダさんはつぶらな瞳を丸くさせた。
「言葉がわからないのですか?」
「みゅーん・・・わかりません。
ぶるどぅあ?」
「間違ってますねぇ」
「すみません!」
「とっても流暢ですねぇ」
「ラギアー・・・」
〈最初と最後が間違ってる〉
「ぶ?」
「ボ」
「ぶぉー・・・お、ぶお・・・ぼ?」
「そう」
あと、最後、最後は・・・
「どぉぉぉぉ!!!」
「「「!?」」」
「間違ってる」
「すみません・・・。」
気合入れたのに間違えた・・・。しょんぼり。
「なぜ叫んだんです!?愛し子様!」
「どぉぉぉぉ!!!ってなんだよ!?」
「なんであんなに男らしい低音だったの!?」
「ボルダのダと気合入れて間違えたから。
低音なのは・・・それも気合入れたから?」
三人に詰め寄られ首をひねるラギア。
ねえ、なんでみんなして珍獣を見るような目を私に向けるの?
「わたし、旭!」
とりあえず人間だよとアピールすべく名前を言ったら、更に珍妙なモノを見る目になった。
なぜに。
「マクミラン商会はどうだって?」
「それよりこの可愛いお嬢さんについて知りたいですねぇ」
「「可愛い?」」
「可愛いでしょう?ここに単身乗り込んでくるなんて」
「あー」
「まぁ」
ふわふわ笑うおじさんに、ロイとロッチェが視線をそらした。
ねぇ、なんで二人してあらぬ方向を見てるの?
おじさんの笑顔ふわふわしてるのに、なんでか冷や汗が浮かんだんだけど、これ如何に。
私は浮かんだ冷や汗を吹き飛ばす勢いでぶんぶん首を振った。
爪を突き立てようとしていた両手を引っ込めて、おじさんに向き合った。
「わたしは旭・戸田です!
どーぞよろしくおねがいいたします!」
「これはこれは、ご丁寧に。
私はボルダです。お嬢さんはどちらの者ですかね?」
「ぶるどぅあ」
「ブルドゥア?どこです?」
「ボルダって言ったらしい」
「・・・・・・おや」
ラギアが何か言った言葉に、ボルダさんはつぶらな瞳を丸くさせた。
「言葉がわからないのですか?」
「みゅーん・・・わかりません。
ぶるどぅあ?」
「間違ってますねぇ」
「すみません!」
「とっても流暢ですねぇ」
「ラギアー・・・」
〈最初と最後が間違ってる〉
「ぶ?」
「ボ」
「ぶぉー・・・お、ぶお・・・ぼ?」
「そう」
あと、最後、最後は・・・
「どぉぉぉぉ!!!」
「「「!?」」」
「間違ってる」
「すみません・・・。」
気合入れたのに間違えた・・・。しょんぼり。
「なぜ叫んだんです!?愛し子様!」
「どぉぉぉぉ!!!ってなんだよ!?」
「なんであんなに男らしい低音だったの!?」
「ボルダのダと気合入れて間違えたから。
低音なのは・・・それも気合入れたから?」
三人に詰め寄られ首をひねるラギア。
ねえ、なんでみんなして珍獣を見るような目を私に向けるの?
「わたし、旭!」
とりあえず人間だよとアピールすべく名前を言ったら、更に珍妙なモノを見る目になった。
なぜに。