極上の愛をキミへ
「お前、少し休めば?どうせ、昨日も寝てないんだろ?」


あたしが作った資料たちを見せながら、悠麻は尋ねる。


「1日、2日寝なくても、死ぬわけじゃないから大丈夫よ。でも、悠麻は少し寝なよ。明日の10時に、社長や役員たちに報告しなきゃいけないの。その時、一緒に来て貰うから」

「は?マヂかよ」

「お願い、付き合って」


悠麻は盛大なため息を零しながらも、了承した。


「失敗は許されない。だからその為にも、もう一度最終確認するわ」


資料たちを手に、動き出そうとする。

そんなあたしの腕を、悠麻は掴む。


「大丈夫だから、少し休め」


真剣な瞳で、あたしに促す。

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