極上の愛をキミへ
携帯を取り出し、悠麻に電話しようと思ったが、LINEを入れた。


”一度家に帰って、着替えてくる。起きたら、連絡して”


そして荷物を手にし、ホテルを後にした。

近くでタクシーを拾い、自宅へと向かった。

部屋に着くなり、真っ直ぐお風呂へと向かう。

ゆっくりしている暇なんてない。

パパッとシャワーを浴びて、再びオフィシャルファッションに身を包む。

慣れた手つきで身支度を整えて、一息つく頃には8時半を過ぎていた。

携帯を確認してみたが、悠麻からの連絡はない。

まさか、アイツまだ寝てる?

電話に耳を傾けながら、繋がるのを待つ。


『おう』

「起きてるよね?」


心配になり、悠麻に尋ねる。

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