極上の愛をキミへ
切ったってことは、走ってくるんだよね?

そうだってことで、良いんだよね?

辺りをキョロキョロ見渡し、悠麻の姿を探す。

もう、9時48分。

会議は10時からだ。

猶予を貰っておいて、その時間に居ないなんて持っての他だ。

そのせいで、もし中止にでもなったら、一生悠麻のこと恨んでやる。

とりあえず今は、早く来なさいよ〜。

そんな悠麻が現れたのは、9:57の時だった。


「急いで、悠麻」

「お前は鬼か!俺、今すげぇ距離を走らされたんだけど」

「そんなのどうでも良いから。早く」


悠麻の腕を掴み、あたしは会社の中へと走り出す。

何とか、間に合って!!

悠麻と一緒に、社内を駆け走る。

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