極上の愛をキミへ
あからさまに、あたしはため息をつく。


「あのさー、絶対あんた達はないから」


好みと言うか、性格と言うか・・・

友達だから付き合える人や、家族だから付き合っていける人って居ると思うんだよねぇ。

将生は友達としては良い奴だけど、彼氏となると絶対に合わないと思う。

同様に、悠麻も家族としては良いが、彼氏にするとなるとまた違う。


「地元の友達で、あたしの友達の彼氏」


悠麻に、将生のことを紹介する。


「で、こっちは・・・」

「弟の悠麻です」


あたしの言葉を遮り、悠麻が名のる。


「え?」


アホ面で、将生があたしと悠麻のことを交互に見る。


「そう言うことだから」

「いやいや、ちょっと待てよ!全然意味わかんねぇんだけど」


困惑してるようで、将生に説明を求められる。

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