極上の愛をキミへ
誰よ、こんな時に・・・

携帯のディスプレイには”お母さん”と表示されいた。

珍しい、何かあったのだろうか?

不思議に思いながらも、電話に出た。


「もしもし」

『おはよう、結衣。仕事じゃ、ないよね?』


相変わらずなお母さんの声色に、少しだけ気持ちが落ち着く。


「うん。休み」

『少し疲れてるんじゃない?元気ない声してるわ』


流石、母親。と言うべきか・・・

よく、声だけでわかるもんだ。


「大きな仕事があって、ちょっとバタバタしてて」

『大丈夫なの?体、壊してない?』

「大丈夫。昨日で仕事が落ち着いて、今日から1週間休みなの」

『そう?なら調度良いから、たまには帰って来なさいよ』


優しい言葉に、あたしは素直に頷いてしまった。

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