極上の愛をキミへ
『結衣は嫌いかもしれないけど、田舎も良いもんよ?』

「別に嫌いじゃないよ」

『そうかしら?きっと、結衣の疲れた心も体も癒してくれるわ。で、いつ来れそう?』


どうせ、このまま1人で居ても、ロクな思考にならない。

リフレッシュになるかわからないが、環境が変われば何かが変わるかもしれない。


「今日。1番早い切符で行くよ」

『わかったわ。なら、美味しいご飯作って待ってるわ』

「うん。ありがとう。じゃ、また後で」


そう言い、あたしは電話を切った。

重かった腰を上げ、キャリケースに荷物を詰め込む。

そして準備を済ませ、家を出た。

タクシーで駅へと向かい、新幹線、バスと乗り継ぎ、地元へと向かった。

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