極上の愛をキミへ
「結婚しても、帰って来ることはないんじゃない?」

「そう、よね」


お母さんもわかっていただろうけど、あたしの言葉に肩を落とす。


「此間ね?結衣たちの同級生のママたちとあったの」


年に2、3回開かれる、保護者の集まりがあって・・・

あたし達のクラスは保護者同士が特に仲が良いらしく、卒業した後も続いてるらしい。

前に、お母さんが言っていた。


「その時、地元を離れた子たちのママたちがみんな言ってたのよねぇ。結婚しても、帰って来る子は滅多にいないって。その時、亜弥ちゃんママが少し落ち込んでたわ」

「そっか。で、お母さんはどうなの?帰ってきてほしいの?」

「傍に居てくれたら、確かにいろいろ安心よ?あたしは独り身だし。でも帰って来ないでしょ?だから、諦めてる」


そう言って、笑ったお母さんが淋しそうだった。

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