極上の愛をキミへ
それからの日々は幸せで、付き合いも順調だった。

吏斗は第一志望の大学に合格し、地元を離れた。

遠距離恋愛になってしまったけど、気持ちが離れることはなかった。

月に1度、吏斗は必ず会いに来てくれた。

記念日も、誕生日も、ちゃんと連絡をくれた。

そんな付き合いが続き、気付けばあたしも大学生になっていた。

あたしも地元を離れ、吏斗との距離が縮んだはずなのに・・・

地元に居た時より、吏斗との時間が減った。

大学の授業にバイト、新しい友達付き合い。

すべて、充実していた。

だから、あたしが吏斗のことを疎かにしてしまったのかもしれない。

大学生になった頃の吏斗は、何も変わらなかったのに・・・

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