極上の愛をキミへ
鞄の中から財布を取り出し、テーブルに5万を置く。


「何この金」

「謝礼金。足りる?」

「いらねぇ」


男は、あたしにお金を突き返す。


「貰ってよ。返されても困る」

「なら、これでお前の連絡先を買い取る」

「知りたいの?連絡先」

「少し、興味が沸いた」


興味って・・・


「あなたのも教えてくれるなら、教えても良いよ」

「お前、今日予定あるの」

「別に」

「なら、まだ居れば?後で送って行ってやるよ」


そう言うと、男はまた布団の中に潜り込んだ。

変な男。

あたしはソファに腰を掛け、携帯を見る。

LINE?誰からだろう?

あたしは、LINEアプリを開く。

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