極上の愛をキミへ
掴めない男
あの日から、気づけば2週間が過ぎた。

淡々と仕事をこなし、過ぎていく時間に流される。


『高梨くん。ちょっと、社長室に来てくれるかな』

「かしこまりました」


秘書課にいたあたしは、電話だ社長から呼び出される。


__コンコンッ__


ノックをし、社長室へと入る。


「すまないな。忙しいのに」

「いえ」

「来月から、新しい役員が加わる」


そういえば、課長がそんな話をしていたな。


「それで、だ」


社長は、ため息を零す。


「優秀な秘書を付けておきたい。監視役として」


はぁ。それ、あたしに言われても・・・


「それで本城に相談したら、高梨くんを推された」


何、勝手に人のこと推してるのよ!!バ課長が!!

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