極上の愛をキミへ
「好きだよ、今でも。たぶん、これからも」


きっと、忘れられない。

忘れることなんて、一生ない。

生涯、俺は結衣を想い続ける。

もう、会うことがなくても・・・


「覚悟、ありますか?事実を知る」


亜弥の言葉に、不安に駆られる。

それでも、結衣のことなら知りたいと思ってしまう。


「教えてくれるのか?」

「教えませんよ」


そう言うと亜弥は鞄から手帳を取り出し、走り書きしたメモをこちらに手渡す。


「今の結衣の住所です。知りたいなら、結衣に直接聞いてください。教えてくれるかは、わかりませんけど。でも、確かめることは出来ると思います」

「ありがとう」

「みんなが幸せになれると良いですね。では」


再び立ち去る亜弥に、軽く頭を下げた。

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