極上の愛をキミへ
悩む時間は、必要なかった。

俺は、すぐさま結衣の元へと向かった。

年甲斐もなく、会いたいと高鳴る気持ち。

それに比例するように、不安も募る。

だが、立ち止まることはなかった。

それは、少しだけ会える期待が勝っていたからかもしれない。

会って、何にを1番に伝えれば良い?

好きだと、素直に気持ちをぶつけても良いのだろうか?

そしたら、結衣はどう思う?

困るだろうか?

今更と、呆れられるだろうか?

どっちにしろ、これが最後。

ちゃんと、結衣と向き合おう。

結衣。

俺は、今もキミを好きだ。

いや、キミを愛している。

そして、今はただ・・・キミに会いたい。

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