極上の愛をキミへ
だけど、我慢できないことがある。

それは毎月ある、役員会と言う名の飲み会。

社長を含め、役員10人で、有名な料亭で行われている。

それに、あたしを含めた役員たちの秘書も同行する。

お酒の席ということもあり、それはそれはタチが悪い。

秘書たちにも酒を進めてくるわ、堂々とセクハラするわ。

同じ秘書課の子たちも、毎回毎回文句を零している。

だからと言って、仕事の一環でもあるので、安易に断れるわけもなく・・・

みんな、毎回渋々参加しているのだ。


「そうだ。今回の役員会は、明日になった。急で悪いんだが・・・」

「いつものとこでよろしいですか?」

「あぁ」

「わかりました。予約しておきます」

「頼むよ」

「では、失礼します」


あたしは社長に軽く頭を下げ、社長室を後にした。

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