極上の愛をキミへ
「高梨さん、綺麗な手してるよね」


そう言い、馴れ馴れしく人の手を握る。

キモイんですけど・・・

あたしは笑って、藤島の言葉を流す。


「高梨さん、俺のことどう思う」


接近して、耳元で話すもんだから鳥肌もんだ。


「仕事の出来る、優秀な方だと」


酒を飲まなければ、の話ですけどね。

今のあなたは、ただのクズ男です。


「高梨さんに褒められるなんて、嬉しいよ」


キモイ。キモイ。キモイ。


「ねぇ。この後、一緒に抜け出さない?」


抜け出すって、合コンですか?

でも合コンの方が、まだマシかも。

気を遣わなくていいし、顔色を伺う必要もないし。

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