夕焼けに奏でる
始まり
春
桜の舞う季節…
私、白石萩花が通う旭高校は今年もこれからの高校生活に不安を抱えながらも希望に満ち溢れた新1年生を迎えた。
そして私たち高校3年生は高校生活を過ごす最後の一年となる。
旭高校では部活動、そして勉強にも力を入れ進学校そして様々なジャンルの部活動において強豪校として有名である。
私の所属している吹奏楽部では夏に行われるコンクールで全国大会に出場する事を目標に日々練習をしている。
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「萩花!おはよう!」
朝から元気に挨拶してきたのは同じく吹奏楽部に所属し、私の親友である柊 このみ。
「このみ、おはよう。」
「春休み毎日部活してたから新学年って感
じがしないよね〜」
「確かに。笑
新入生いっぱい入ればいいね〜」
「何言ってんの〜そんな心配しなくても萩花のいるサックスパートは毎年人気じゃん!」
「いや〜まぁ、そうだけど…
って言ってもこのみのフルートパートも人
多すぎて困ってるじゃん!」
「いや〜有難いね!!今年こそサックスパートに人数で勝つぞ〜」
「あ、もう陸上部朝練してるよ!」
「本当だ。私達もそろそろ行こっか」