夕焼けに奏でる
「あぁー、疲れた!」
「おはよう、萩花。
朝からお疲れだね。」
私を体育委員に勝手に売ったこのみが涼しそうな顔をして登校してきた。
「このみー!真夏はいつも通りとして、村上君は優しいけど陸上の事となると遥輝君も厳しいの!」
「ん、萩花って遥輝君呼びだったっけ?」
「あ、いや、別に仲良くなったというか、全然そんなんじゃっ!」
「何焦ってんのー?笑
あ、もしかして恋しちゃった!?」
「な、そんな訳!!」
確かに話したときドキッとはしたけど…
「良い人だとは思うけど…まだ恋とかするほど相手のこと知らないもん。
それに遥輝君は人気者だから私の事なんか眼中にも無いよ!」
「ふーん、モテるのは自覚無し…ね。
まぁ私は見守るとするよ。
ってか!村上君とも仲良くなってるじゃん!ずるい!いいな!」
「それなら!このみがリレーやれば良かったじゃん!」
「それとこれとは話が別!」