夕焼けに奏でる
萩花side
「はー、今日も1日終わった!部活だ!」
リレーの朝練のせいで最近すごく疲れているけど、授業が終わって部活となると元気が戻ってくる。
「うわぁ、やっぱり部活馬鹿だ…」
「ん、何か言った?このみ。」
「いえ、何も。」
「ふふ、自分が部活馬鹿なのくらいわかってるよ。笑
けど部活出来るのってコンクールまでだからあと半年もないじゃん?
だからね、悔いのないように精一杯頑張りたいの!」
「流石萩花だわ。私も見習わなきゃね。」
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「スゥーハァー」
ガラッ
呼吸法をしていたら入ってきたのは最近よく喋る遥輝君。
「あ、遥輝君。お疲れ〜」
「お疲れ様。
明日、いよいよ体育祭だね。」
「だね。何だか緊張してきちゃった。」
「今更だけど、萩花にリレー選手無理矢理させちゃってごめんな。」
「あ、いいの全然!
何だかんだすっごい楽しかったし!
遥輝君とも仲良くなれて嬉しかった!」
「そっか!そう言ってもらえたなら嬉しいな。
俺も萩花と高校最後の体育祭でリレーに出れるの嬉しいよ。」
「なんか照れるね…
あした頑張ろうね!」
「おう、じゃあまた。」
「またね!」
遥輝君と最近話すとドキドキするような事を言われて照れてしまう。
もしかしたらだけど私恋をしたのかもしれない。