夕焼けに奏でる
「えーっと、白濱君だよね?」
あっ、って言ってしまった以上気まずいから何か話をしなくちゃ。
「うん、そうだよ。
白石さんだよね。何気話したの初めて?」
「うん、そうだと思う。
席が前後なのに話したことなかったね。笑」
「前々から白石さんと話してみたいとは思ってたから話せて良かったよ。」
なんだかこのみの言っていたことわかったかも。
白濱君は誰に対しても優しい人だとは思ってたけどそれだけじゃなくてすごく話しやすい雰囲気を持った人なんだ。
「私も!白濱君のこと噂では聞いてたから話してみたかったの。」
「噂??って何か俺言われてるの?笑
白石さん変なイメージ持ってた?笑」
「あ、そんな、悪い意味じゃなくてだよ!
私の友達が白濱君のいい所語ってて…
って白石さんってなんだか堅苦しいから白石でも何でも気楽に呼んでくれた方が嬉しい!」
「あ、本当?じゃあ俺のことも白濱君じゃなくて遥輝って呼んで」
え、いきなり!!!???
男友達もそんなにいなかってし、異性とも兄と兄の友達としかあまり関わらないから戸惑っちゃう…
「お近づきの印にね?」
なんだかウィンクが飛んできそう…
「は、遥輝君??」
「あはは、君付け。笑
じゃあそろそろ部活戻るわ!」
「う、うん」
「また明日ね、萩花。」