先生の背中。
休み時間にりかを廊下へ呼び出した。
屋上の鍵は閉まってあるから、屋上のドアの前でさぼることにした。
「大事な話~?」
「私りかに嘘ついてたことがある…」
「え?何?」
「岡田先生のことなんだけど、私もす…」
好きと言いかけたときりかが、
「好きなんでしょ?」
ニッコリ微笑みながら言った。
「え?…何で?」
驚きをかくせない。
「最近気付いた!だって最近元気なかったじゃん!それにいつも先生のこと見てるでしょ?何となく好きなのかなって思ってた。聞こうと思ってたけど、ゆいから聞きたかったから黙ってたんだ…。」
私は何してたんだろう?
一番大切な友達に一番大事なこと黙ってた。