先生の背中。
「やだってお前泳ぐの嫌いなんじゃねぇの?俺補習やめて今日はお前と喋ろうと思ってんだけど」
と、笑顔の先生。
「…私も先生と話したい!」
「んじゃプールにつかりながら話すか!水大丈夫か?」
「全然大丈夫!」
「んじゃ着替えてくるからプールの中で待ってて!日射病で倒れたらやばいから!」
「うん、わかった!」
自然と笑みがこぼれる。
昨日までの不安はもうどこにもなかった。
私が避けていたことを先生は気にしてないのか、何も聞いてこなかった。
その方がいい。
先生を好きなのをやめようと思ってたなんて言えないもん。