薔薇姫《短編》
「お前達には、二人の時を守る為の身体を与えた。
そして姫には美しいまま時間をとめるための眠りを与えた。
後はゆるりと二人の時を過ごすがいい。
ただし、毎朝花に溜まった薔薇露を飲まさねば魔法の効力は切れ、姫の時は終わってしまうであろう。
もし、他の人間が姫に口付けを与えることが出来たならば、姫は眠りから目覚めるであろうぞ。
そしてお前達の時は止まろうぞ」
それから、昏々と眠った姫は今までのように話しかけてもくれませんし、微笑みかけてもくれません。
ナイチンゲールのような美しく楽しげな歌声も聞かせてはくれません。
そして姫には美しいまま時間をとめるための眠りを与えた。
後はゆるりと二人の時を過ごすがいい。
ただし、毎朝花に溜まった薔薇露を飲まさねば魔法の効力は切れ、姫の時は終わってしまうであろう。
もし、他の人間が姫に口付けを与えることが出来たならば、姫は眠りから目覚めるであろうぞ。
そしてお前達の時は止まろうぞ」
それから、昏々と眠った姫は今までのように話しかけてもくれませんし、微笑みかけてもくれません。
ナイチンゲールのような美しく楽しげな歌声も聞かせてはくれません。