薔薇姫《短編》
黒い魔術師
しびれを切らした王は、召使に呼びに行かせました。
すると、悲鳴をあげながら転がるように走って戻ってくるではありませんか。
急に広間は騒然としました。
「なにごとじゃ、姫はどうした」
召使は、真っ青な顔で王の前に倒れこみました。
「姫様のお部屋に向かったところ、廊下が茨でふさがれ、そこに黒い男が......」
「黒い男じゃと?いったいどうなっておる」
王が椅子から立ち上がり姫の部屋へ向かおうとすると、広間のドアが開き黒いマントに身を包んだ男が現れました。
すると、悲鳴をあげながら転がるように走って戻ってくるではありませんか。
急に広間は騒然としました。
「なにごとじゃ、姫はどうした」
召使は、真っ青な顔で王の前に倒れこみました。
「姫様のお部屋に向かったところ、廊下が茨でふさがれ、そこに黒い男が......」
「黒い男じゃと?いったいどうなっておる」
王が椅子から立ち上がり姫の部屋へ向かおうとすると、広間のドアが開き黒いマントに身を包んだ男が現れました。