薔薇姫《短編》
「なにやつ!姫をどうした」
客達は逃げ惑い、兵士達がかけつけます。
男はこともなげに鼻で笑うと、王を睨みつけました。
「我は北の森に住む魔術師だ。この城の哀れな幼子の頼みを叶えに来た」
「どういうことだ」
「その者の望みは、姫を娶りこの城で永久に暮らすこと」
「ならん!姫の伴侶はここにいる者達の中から選ぶのじゃ。
その者に王たる資格はあるのか」
王の握りしめた拳がふるえます。
「王?その者はそんなことには興味はなかろうて」
魔術師は高らかに笑うと、ぐるっとその場にいる人々を睥睨しました。
客達は逃げ惑い、兵士達がかけつけます。
男はこともなげに鼻で笑うと、王を睨みつけました。
「我は北の森に住む魔術師だ。この城の哀れな幼子の頼みを叶えに来た」
「どういうことだ」
「その者の望みは、姫を娶りこの城で永久に暮らすこと」
「ならん!姫の伴侶はここにいる者達の中から選ぶのじゃ。
その者に王たる資格はあるのか」
王の握りしめた拳がふるえます。
「王?その者はそんなことには興味はなかろうて」
魔術師は高らかに笑うと、ぐるっとその場にいる人々を睥睨しました。