薔薇姫《短編》
呪い
魔術師が杖を振りかざすと、ばちばちと火花のような光と音が起こりました。
「兵士達はその男を捕らえよ、そして姫を救うのだ」
命令を受け、兵士達が魔術師を取り囲むと、男は杖を一振りしました。
すると、兵士達、いや兵士どころか王や大臣、客人たちはもとよりこの城の者や
生き物まで全て石の姿になってしまいました。
ですが、その場にいた婿候補の騎士や王子達だけはそのままです。
皆、腰の剣を抜いて魔法使いに挑みました。
「我らで姫と皆をお助けするのだ」
魔術師は不適な笑みを浮かべます。
「志はさすがどなたも王候補だけあってたいしたものだ。だが、貴様らの姫への想いははたして奴に勝てるかな?」
「兵士達はその男を捕らえよ、そして姫を救うのだ」
命令を受け、兵士達が魔術師を取り囲むと、男は杖を一振りしました。
すると、兵士達、いや兵士どころか王や大臣、客人たちはもとよりこの城の者や
生き物まで全て石の姿になってしまいました。
ですが、その場にいた婿候補の騎士や王子達だけはそのままです。
皆、腰の剣を抜いて魔法使いに挑みました。
「我らで姫と皆をお助けするのだ」
魔術師は不適な笑みを浮かべます。
「志はさすがどなたも王候補だけあってたいしたものだ。だが、貴様らの姫への想いははたして奴に勝てるかな?」