薔薇姫《短編》
薔薇の願い
さて、ここは薔薇姫の部屋。
いつも毎朝自ら摘んだ薔薇の香りに包まれているこの部屋は、むせかえるような花の香りに包まれていました。
美しい異国で織られた絨毯の上にはところせましと茨の海が広がり、色とりどりの薔薇の花が溢れています。
その真中のベッドの上で、姫が横たわっていました。
そんな姫をやさしく見守るように、そして守るように薔薇達が取り囲みそれぞれの花を自慢げに咲き誇らせています。
そう、魔術師が言っていた「あの者」というのは、城の庭に咲き誇っていた薔薇達だったのです。
いつも毎朝自ら摘んだ薔薇の香りに包まれているこの部屋は、むせかえるような花の香りに包まれていました。
美しい異国で織られた絨毯の上にはところせましと茨の海が広がり、色とりどりの薔薇の花が溢れています。
その真中のベッドの上で、姫が横たわっていました。
そんな姫をやさしく見守るように、そして守るように薔薇達が取り囲みそれぞれの花を自慢げに咲き誇らせています。
そう、魔術師が言っていた「あの者」というのは、城の庭に咲き誇っていた薔薇達だったのです。