板チョコとトリュフ
チョコ詰めを終えて家に帰ると、さっきの会話がよみがえってくる。

…小林さんの相手は藤田さんだよね。

小林さんに手作りチョコなんか渡されたら、断る人なんかいないだろう。

それに、二人はお似合いすぎて、ヤバい。

告白前に失恋だ。

「せめて、気持ち、伝えたかったなぁ…。」

がしがしと頭をかいてため息をつく。

明日の休みにデパートにチョコレートを見に行くつもりだったのに…。

「とりあえず、寝よ。」

何もする気にならず、ベッドにダイブする。

だけどこんな日は、結局眠れなくて、夜が明けるころにやっと眠りについた。


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