偽りの愛言葉
プルルルル…


ん?


携帯鳴ってる。


「大ちゃん?なんだお昼に。」


パンを咥えたまま電話の通話を押した。


あ、クリちゃんソファー引っ掻いちゃった…。


「もしもーし!起きてる?」

「いや、起きるだろ。普通。」


元気だな、おい。


まだ昼だぞ。


「夜と違って昼は不機嫌なんだからぁー!」

「なんだよ、用件あんなら早よ言え。」

「服屋に来てんだけど、イマイチ分かんなくてさぁ。選んでくれない?」

「えー、面倒…」

「カフェ近くのお店ね!来てよ!」


ブチッ。


あ、切れた。


なんで大ちゃんの服なんか…。


「面倒臭っ。」



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