偽りの愛言葉
「ここだっけ。」


最近、若者に人気のショップ。


人混み多そうで嫌だな…。


チャッチャと済ませて帰ろ。


大ちゃん、大ちゃん、大ちゃん…。


あ、居た。


「大ちゃん決まった?」


服を両手に数着は持っている。


「それがさぁ!どれもたけぇんだよー…」

「フッ。んなのファンに買ってもらえば?」

「そんな卑怯なこと俺はしないし!」

「あっそ。決まったら電話して。」


隅っこに配置されてるベンチに座った。


久しぶりに出掛けたかもな。


俺独りじゃ出掛けようと思わないから。


空気が慣れない。


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