偽りの愛言葉
急いで、キッチンに行ってシャンパンをグラスに注いだ。


「なんなんだよ…あの女。見下してんのか?」

「手強いよねぇ。俺も相手してもらえないし。」


いつの間にか隣で、うんうんと首を縦に頷いた大ちゃんが立っていた。


「脅かすなよ。」

「ごめん、ごめん。」

「てか、知ってんの?あの女のこと。」

「うん。いっつも飲むだけ帰ってくの。」

「もったいねぇ…」

「でもNo.1のハクでも通用しないんだね。」


コイツ…ニヤニヤしやがって。


絶対に面白がってるし!!


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