偽りの愛言葉
トイレに行くと梓ちゃんは席を外した。


元彼とふたりっきりって…気まず。


さっきから、じーっと俺のこと見てやがるし。


やりずらい。


気を紛らわすように俺は、水が入ったコップに口を付けた。


すると、元彼の口が開く。


「普通、来ないよね。恋人同士の話し合いに…」


後で知ったけど“篁隼也”(たかむらしゅんや)というらしい。


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