偽りの愛言葉
「あー、すいません。俺空気読めない奴で。」


サラッと返した。


ダルイんだよな、いちいち説明するとか。


そんな俺に気に食わなかったのか、元彼の表情は曇っていった。


「大事な話を2人でしたいんだよね。だから、帰ってくんない?」

「俺のこと壁って思ってもらっていいんで。どうぞ、お気になさらず。」

「聞かれたくないの分かるかな?正直、話の邪魔なんだけど。」

「耳塞いどくんで。ずっと。」


俺は両手で耳を塞いだ。


これでも不満?



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