駆け引きは危険で甘く、そしてせつなくて
ふっ…後腐れのない関係に縛られて、素直になれないりいさも可愛かったけど、好きだと認めた素直なりいさを見たいんだよ。理性を吹き飛ばして乱れろ」
「……ッ」
言い終わったと同時に、首筋に強く吸いつく唇とブラウスの裾に侵入する手と、スカートをたくし上げストッキングの上からお尻を撫で回す手に、言い返す言葉を塞がれた。
一度抱いた体を知り尽くした彼の手は、私の体を開いていく。
「好きだ。りいさ愛してる」
朦朧とし薄れる意識の中で、彼は私を最後まで追い込みながら耳元で囁いてきた。
それに、コクコクと頷くしかできなくなるまで落とされ、もう解放してと涙ながらに訴えても彼の手は緩まない。
「りいさ、好きだ」
さっきも聞いたから…わかったから…
繋いでいた彼の手をぎゅっと握り、答えるとその手の指先一本一本にキスをしていく男。
そんな仕草にキュンとする。
本当に愛されているんだと実感が湧くのだ。
そして、その後は意識を最高潮まで挙げられ意識を手放していた。
「すき」
脱力し、瞼を閉じ意識を失ったりいさの頬を撫で、苦笑い。
「やりすぎたか⁈」
宣言通りにするつもりはなかったが、嬉しさに手加減できなかった。