私達が殺るしかない

爆風が来る

「...！美羽っ！幸子っ！無事でよかった...」
「大丈夫よ！心配させてごめんね。」
しかし抱擁している時間もない！急がないと、さらに時間差で来る爆風に飲み込まれてしまう！
「みんな！さっきミサイルが来て凄まじい光と轟音がしたでしょう？そのあと、時間差で物凄い爆風が来るのよ！だからお願い！急いで狭くて窓のない場所へ！」
そういう美和に、桃音が言った。
「実はね...もう、その場所見つけてあるのよ！
そこに見える、教材室。あそこは狭くて窓もないのよ！」
桃音が、得意気に鼻を鳴らして言った。

桃音の功もあって、5人はすぐに安全な場所へ避難することが出来た。
「みんな！ミサイルの爆風に備えるためのお願い！
姿勢を低くして！耳と目を塞いで口を開けて！
何よりも、命が最優先よ！」
5人は美羽の言う通りにした。少し無理のある体制だが、命のためなら辛くなかった。