全ては無に。
俺からお前へ。
俺ら人間は、どうしてこうも無駄に高い知能を与えられたのか。
そのせいで、どうでもいい事で差別し、争い、殺し合う。
自分達の作った馬鹿らしいルールが、自分の首をキリキリと絞めていることに気付いているのだろうか。
「お前もその人間の一人だということに気付いているか?」
俺の頭に聞き覚えのない声が響く。
一体、誰なんだ! この声は!
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